入院中、ひとり朝食を食べていた時です。NHKの「おはよう日本」で
この本、そうか、もう君はいないのかが紹介されました。
愛する妻に先立たれ、残された作者、城山三郎さんの愛惜の回想記。
その中に書かれた詩の一節
五十億の中でただ一人「おい」と呼べるおまえ
この詩が流れた時、食事中なのに思わず涙がポロポロと流れました。
亡くなられた奥様と、入院中で気持ちが弱っていた自分がダブりました。
退院したら、この本絶対読みたい・・・・。
作者の城山さんは昭和ひとケタ生まれですが、この年代の方には珍しく
奥様の事を「天から妖精が落ちてきた」と表現されたり、天真爛漫な妻を
心から愛されてる様子が文章のあちこちから強く感じられ、凄いと思いました。
奥様が亡くなられた7年後、平成19年に城山さんもお亡くなりになりました。
奥様との別れから7年間の様子は本のあとがきで次女の紀子さんが
「父が遺してくれたもの」-最後の黄金の日々として紹介されています。
これを読んだ時、何とも言えない気持ちが胸に迫ってきました。
生きていたら誰もが一度は経験する痛み・・・。最愛の人との別れ。
読み終わって、夫婦の縁や絆というものを改めて考えてしまいました。
ともに生きることの素晴らしさ・・・。この本は教えてくれます。
夫婦もながいこと一緒にいると「居て当たり前」とか「空気の様な存在」に・・・。
主人は、私の事「おい!」としか呼ばないから、名前、もう忘れたはるわぁ~
なんて思ってたけど、五十億の中でただ一人!えっ?それが私なん~??
私が16歳も下なので自分より先に死ぬ事は絶対ないと思ってる主人ですが
今回、私が手術すると分かった時は、かなりショックだったみたいです。(笑)
でもね・・・。だんだん快復に向かうごとにいつもの口調に戻ってます・・・。
分かりやすい人。笑ってしまう~。優し過ぎると居心地悪いしね~(笑)
この本、さり気なく主人の目のつく所に置いておこう・・・。読んでぇ~~!
読み終えた後、優しい気持ちになります。読書の秋にお薦めの一冊です!
一年365日の言葉

