賞状書士の仕事

えつこ

2008年05月17日 22:34



今日は、朝から京都のカルチャーセンターで賞状書士講座がありました。

賞状を勉強して10年が過ぎます。今日は新しい生徒さんが入会されました。
新しい方の指導は私の仕事です。来られる方は年齢もさまざまです。
書道をずっとされてる方から、学校で習ったっきり筆を持ってません・・・と
言われる方まで・・・。

賞状に書く楷書の書体は独特です。これは書道を永く続けておられる方でも
正しい常用漢字を覚えて書かないといけないので、なかなか難しいです。

賞状を一枚書き上げるにはレイアウトを勉強しなければなりません。
シャーペンと定規、電卓が必需品。
白い用紙に線でキチッとレイアウト。
算数が苦手だった私が計算をして
線を引いてそこに筆で字を書くなんて
今でも出来てる事が不思議ですが
勉強すると書ける様になるんですね~
年配の方でもちゃんと書かれます。

賞状を書く時は左から書きます。
墨が乾かない内に汚してしまうのを
防ぐためです。何だか不思議でしょ?
墨は何度も足して濃くした墨汁の
墨ツボを作って艶のある墨を作ります。
黒く光った墨の色は賞状の文字を
引き立たせてくれます。

今日は、毎年卒業証書のお仕事を下さる業者さんから感謝状を頼まれました。

卒業証書は名前、生年月日、番号を空いてる所に字を入れるだけですが
一枚全て任されて書く仕事は書き上げた時に何とも言えない喜びがあります。

秋に、次男が結婚するので結納の目録なども書いてみようと思っています。
パソコンで美しい毛筆の文字が出る時代です。でもそんな時代だからこそ
アナログだけど心を込めて書いていきたいと思っています。


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